厨ポケ(秘伝要員として)

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「『革命のファンファーレ』の感想ブログ」を読んでみよう!! ―― 優しい世界とその代償

 皆さん、こちらの本はご存じでしょうか。

https://m.media-amazon.com/images/I/51r0vKgRMLL.jpg

www.gentosha.co.jp

 

お笑いコンビであるキングコング西野亮廣さんの著書『革命のファンファーレ:現代のお金と広告』(以下『革命のファンファーレ』)です。2020年には、映画「えんとつ町のプペル」で話題となっていましたね。評判はどうなのでしょうか。試しに検索をしてみました。

 まず、「革命のファンファーレ 感想」という語でGoogleで検索をかけ、一番初めに出てきた感想ブログを見てみましょう。

wanderinglife55.com

「革命のファンファーレ」は読む価値のない駄本!?

と、いきなり本質を突くようなタイトルから始まります。一体、中身はどうなのでしょうか。

 

 

……

………

…………

…………… 読み終わりました。

 

読んだ感想をいうと、このブログは宗教がかっていて少し怖かったです。

 

「革命のファンファーレ」を読む価値の無い駄本と批判する人に問いたい。
アナタは何を成し遂げましたか?

 

ということが結論部に書かれていますし、ほかにも

 

その一方で「買わなければよかった」とか「読む価値がない」というのは読書の姿勢としてどうな?とツッコミたくなる。

 

ということが書いてあり、怖いです。

 

肝心の、『革命のファンファーレ』に対しての感想は、以下のような点が述べられていました。

  • 本書で学ぶべきは西野氏の行動力

……このほかに感想らしきものはみつけられませんでした。『革命のファンファーレ』の要約とアマゾンレビューを取り上げてこのブログは終わっています……

 

 

 

さて、

 

あまりあてになりそうになかったので、次のブログに進んでみました。

 

次のブログはこちらです。

 

moketarou.com

こちらのブログは、「実際に信用持ちを目指してみた人の感想」としています。”信用持ち”というのは、『革命のファンファーレ』で述べられている概念の一つです。これからの時代は「信用持ち」の時代らしいですが、ここではあまり『革命のファンファーレ』の内容には踏み込まないようにします。そんな『革命のファンファーレ』を実践した筆者は何を感じたのでしょう。一体、中身はどうなのでしょうか。

 

 

……

………

…………

…………… 読み終わりました。

 

読んだ感想をいうと、まず、読むのが大変でした。本からの抜粋に自身のエピソードが重ね合わせられているだけのパートがほとんどで、ただ、本の内容に迎合しているだけでしかなかったです。述べられていた感想としては、

 

  • 自分には意思があるか?覚悟は?
    決定権はあるのか?
    今一度自問自答出来た気がします。

のみでした。これですら感想ではなく事実の列挙に過ぎないとは思いますが、書き手がこれを”感想”だと称しているのでそういうことにしておきましょう。

 

 

 

さて、

 

 皆さんは、「革命のファンファーレ 感想」などといった検索ワードをGoogleにかけてみたことはありますでしょうか。そうしてみると、大量のブログが出現します。「こんなにも読者がいて、感想ブログもたくさん上がっている。やっぱり、人気があるんだな。すごいな」と思ってしまいます。しかし、それらのブログを観てみると徐々に違和感が去来します。

 その理由は、『革命のファンファーレ』の内容を悪く言うブログは検索にほとんど引っかからないということです

 これは、最近の情報弱者相手のビジネスで流行りの手法です。因みに、この手法はシリカ水(水素水の亜種)でも使われているので、「シリカ水 効果」と検索しても、効能があるといってはばからないブログのみが大量に表示されるようになっています。

 誰もがスマートフォンを持ち歩くようになった時代でありますから、「ググる」ことなどどんな人でもお茶の子さいさいになってきているわけです。だから、その「調べた先」まで想定しているんですね。幸い、西野さんの本やシリカ水を売りつけるターゲット層は、そのブログの発信元がどうなっているのか等は気にしないでしょうから、そこまで根回しをしておけば大丈夫ということでしょう。だいたい、「感想ブログ」と検索しているのに、出てくるたいていのブログは『革命のファンファーレ』の”要約”がほとんどで、肝心の感想は一行程度にしか語られてません。一から感想文を考えるよりも、内容をそのまま持ってきてそれに迎合しているだけのほうが製作コストが少ないですから当然ですね。そういうことが気にならない人に向けてということなのでしょう。購読者も安心してモノを買えて、販売者は売り上げが上がっていく。こういう商売をしていきたいですね。誰も損していないので(主観的には)。

 そもそも、この本の副題に「現代のお金と広告」とありますが、まともな感性をしている人が「現代のお金と広告」について知りたいのであれば、一芸人の本を買ってそれを学ぼうと思うはずないですね。『革命のファンファーレ』は実際に購読しましたが、本の中身はポジショントークに終始していて一般化などとてもできない内容でしたので、この本から何を”学ぶ”のだというのが正直な感想です。本で連呼されている「信用の時代」というのもつこっみどころが多くて、どうしようもない本だと思いました。

 

 

 さんざん言いましたが、これもあくまでも一つの意見として受け取ってもらえたらと思います。別に西野さんの「アンチ」ではないので。何かブログを書きたい衝動が出てきたもののネタがなかったので若干旬の過ぎたテーマとなってしまいましたが、ここまで読んでくださった方はありがとうございます。